天外魔境JIPANG7 - スセリの日記3

プロデューサー
　西健一（GameComplex）
　土屋謙（GameComplex）
　福井隆（レッド・エンタテインメント）
　倉田慶（レッド・エンタテインメント）

ディレクター
　澤紫臣（GameComplex）

キャラクターデザイン
　辻野寅次郎

開発ディレクター
　鏑木貴視（Xchange Inc.）
　玉木義隆（Xchange Inc.）
　竹内修一（Xcraft Inc.）

ゲームプログラマー
　榎並亮（Xcraft Inc.）
　吉田奨（Xcraft Inc.）
　小林康行（XD Inc.）
　佐藤拓海（XD Inc.）
　二見真史（XD Inc.）

ウェブプログラマー
　志賀亮吾（Xcraft Inc.）
　鳩山豊（Xcraft Inc.）
　細木大輔（Xcraft Inc.）
　安並一幾（Xcraft Inc.）

システムエンジニア
　稲葉太郎（Xcraft Inc.）
　渡久地英樹（Xcraft Inc.）

チーフデバッガー
　井上勇吾（Xforce Inc.）

プランナー
　福島和博（GameComplex）
　川崎孝治（GameComplex）

デザイナー
　米井琢治（XD Inc.ENFANC）
　大橋正人（M-OHA Create Inc.）
　愛甲香織（M-OHA Create Inc.）

キャラクター・世界観設定
　芦田俊太郎（レッド・エンタテインメント）

タイトルロゴ
　助川貴子（レッド・エンタテインメント）

美術協力
　野口征恒（レッド・エンタテインメント）

美術設定
　キツネ
　黒蜜きなこ（レッド・エンタテインメント）

背景
　ENFANCE

筆文字
　辻󠄀白楊

監修協力
　斉藤祐志（株式会社ハドソン）
　谷口達哉（株式会社ハドソン）

エグゼクティブプロデューサー
　名越康晃（レッド・エンタテインメント）
　中川龍（GameComplex）

音楽
　田中公平

題字
　広井王子

Presented by GameComplex
Powered by Xchange
©HUDSON ©RED

天外魔境JIPANG7と書いて、てんがいまきょうじぱんぐせぶん。当時の流行に合わせたのか予算がなかったのか、オンラインゲームという形で配信されたゲーム。

2011年4月5日よりサービス開始したが、第一シーズン終了となる2011年7月26日をもってサービス終了した。

『天外魔境Ⅱ 卍MARU』の千年前が舞台で、火の一族＆ジパングの民vs根の一族の戦いを描いたゲーム。

プレーヤーは自分が選んだキャラクター（７つの種族から選択）となって根の一族からジパングを救うために戦うストーリーで、タイトル通り『７』という数字がキーとなっており、７名のキャラクター、７つの国、７人の火の勇者と、『７』にちなんだものになっている。

プレーヤーとなるキャラクターは７名用意されていて、

ジパングの民(男)

ジパングの民(女)

火の一族(男)

火の一族(女)

鬼

人魚

天狗

から選択する。

辻野寅次郎氏によって描かれた魅力的なキャラクターは健在。

ゲストキャラクターとして天外Ⅱで活躍した火の勇者・極楽太郎、永遠の美女・弁天様、後のはまぐり姫と思われる人魚・蜃姫、船海宮人魚族の女王・鶴姫が登場する。天外Ⅱで登場したキャラたちが登場するのは往年のファンにはうれしいかぎりである。

天外Ⅱでは聖剣の姿で登場して卍丸を支えた『火の勇者』も登場して千年前の戦況がどうだったのかも明かされている。火の勇者は設定も詳しく明かされて外見も大幅にデザイン一新。中には誰コイツ？と思うほど変貌したキャラも。

OPムービーのラストで、ジパングの民たちに重なる姿で登場。三郎と紅丸、静と義経、松虫とカラスと女彦がそれぞれ登場するが、尺の都合で出てきてすぐに消えてしまうので、３人同時登場の松虫とカラスは女彦の巨体に隠れてしまってるのが残念な演出。詳しく見たいならゲームをやれってことなんだろうが肝心のゲームは現在・・・以下略。

千年前に火の勇者が戦った根の将軍も判明。基本的に天外Ⅱの聖剣があった城の城主がそれぞれの火の勇者が戦った相手だったことが明かされたが、城主たちは天外Ⅱに出てきた根の将軍と別人ばかりでファンを驚かせた。

以下は千年前の各城とその城を任されている根の一族の将軍である。

鬼骨城・ヨルガミ

密林城・クダネ

幻夢城・ジャカアシ教授

砂神城・剛天明王

大馬鹿城・ダイマントー

暗闇城・千倍慈愛拳（センバイジアイケン）

魔海城・雷潔死郎（イカヅチキヨシロウ）

白銀城：ウツボ姫

地獄城・閃光ノ一（センコウノイチノジ）

鉄城：根のミコト

菊五郎、はまぐり姫、デューク・ペペ＆マダム・バーバラ夫妻、右のガーニンといった天外Ⅱで登場した根の将軍ではなくて戸惑ったファンは多かったが、それぞれの根の将軍に火の勇者と関わりの深い設定が盛り込まれていて、今作の敵幹部として納得できるキャラクターたちである。

クダネはカラスのかつての同胞。剛天明王は女彦のライバル。千倍慈愛拳は静が面倒をみていた孤児たちを虐殺した怪僧。ウツボ姫は松虫の恋人を殺した悪女。ジャカアシ教授は義経に固執するあまり義経の両親まで殺したマッドサイエンティスト。それぞれ因縁のドラマも描かれている。

天外Ⅱからさらに完成されて洗練された辻野寅次郎氏のイラストはすごく美麗で、世界観や設定もすごく面白いが、システム面が酷いという致命的な欠点を持つゲーム。例としてあげるなら『アルナムの牙獣族十二神徒伝説』みたいなもので、ビジュアル、音楽、シナリオは秀逸だが、システムが壊滅的という迷作ゲームである。そのせいか、１年どころかたった４か月でサービス終了（2011年4月5日よりサービス開始～2011年7月26日に終了）

家庭用ゲームソフトとして出せば形として残って、後で知ったファンが遊べたのにと思うと残念すぎるゲーム。天外Ⅱ発売後、人気や勢いが盛り上がっている状態のときにこのゲームが出ていれば、システムもしっかりした良作ゲームになっていたのではと思わずにいられない。

このゲームはYoutube動画でオープニングだけでなくエンディングまで公開。終わり際の公式のこういった配慮はＧＪである。

www.youtube.com