スセリの日記3

一覧表示はカテゴリマークをぽちっとな

天外魔境I・II架話 髑髏譚 -SKULL TALE-

目次

前口上

髑髏譚:1 黒雪姫

髑髏譚:2 酒呑童子

髑髏譚:3 花の御所

絵師辻野寅次郎 登場人物ラフ設定資料

 

 

 

ORIGINAL WORK

P・H・チャダ

「FAR EAST OF EDEN」より

 


IMAGING WORK

あだちひろし 広井照久

桝田省治 岩崎啓眞

 


SPECIAL THANKS

大西正泰 赤星壮平

吉室純

 


DRAWING WORK

辻野芳輝

 


SUPERVISION

株式会社レッド・エンタテインメント

株式会社コナミデジタルエンタテインメント

 


『SKULL TALE』

By

Paul Hieronymus Chada

 


Original Copyright

©Konami Digital Entertainment

©RED

 

 

 

 


原作 P・H・チャダ

翻訳 あだちひろ

©Konami Digital Entertainment

©RED

 


装画・挿絵 辻野芳輝

監修 株式会社レッド・エンタテインメント   

   株式会社コナミデジタルエンタテインメント

制作 株式会社KADOKAWA Game Linkage

デザイン 株式会社東海創芸

印刷会社 株式会社暁印刷

 


4 570017 0180096

発売●株式会社 KADOKAWA Game Linkage

1700

©Konami Digital Entertainment

©RED

 

 

天外魔境Ⅰ・Ⅱ架話 髑髏譚』のタイトルどおり、小説版『天外魔境ZIRIA』と『天外魔境Ⅱ卍MARU』の間のつなぎ話。小説版『天外魔境ZIRIA』はゲーム版とは設定やキャラの立ち位置が違っているが、これも小説版独自の設定。

 


主人公は『阿観』という立川真言の僧。髑髏本尊を作るため明妃になってくれる女性を探していて、ヒロイン・姉小路雪(後の吹雪御前)と巡り合い、やがてネの一族復興に関わる事になる。

 

ヒロインの吹雪御前は、ゲームでは、ヒロイン絹に壮絶な仕返しをされて無残に殺された根の一族の女将軍だったが、この小説では『姉小路雪』という名前の人間の女性である。実家の姉小路家が落ちぶれて、身を寄せた家でも厄介者扱いされたあげく(仏門に入って菩提を弔うことを拒否したので周りは扱いに困った)、古市の女郎屋に売られてしまった悲惨な境遇で、阿観とめぐり会い、紆余曲折へて根の一族の重要人物となっていく様子が描かれている。前述のような散々な目にあいながらも上昇志向強い女性でありTPOもわきまえていて、ゲームのように無尽蔵にヘイトを集めるようなキャラではない。

 

根の一族はこの小説では主人公サイドで、菊五郎、肉助、ペペ、ゲーム版でおなじみの敵キャラたちも、ゲーム版とは性格設定や立ち位置ががらりと変わっている。どのキャラクターも、ゲーム版とはまた違った魅力的なキャラクターとして描かれていて、もう一つの天外Ⅱとして読むことができる。

 

ゲーム版天外Ⅱのヒロイン絹、その両親である酒呑童子と綾姫、酒呑童子と知り合いの卍丸の父親・卍之介、卍丸、花火、懐かしいキャラたちも大勢登場し、ラストシーンには、火の勇者・松虫も登場。彼らのゲーム版との違いや立ち位置も必読である。

 

この本が天外魔境復活の礎となることを祈りたい。

 

tengai-okuni.hateblo.jp