はまぐり姫は『天外魔境Ⅱ 卍MARU』に登場する敵キャラクターである。登場は前半で、三番目の根の一族の将軍として登場する。時期的には三番目の火の勇者・極楽太郎が登場する頃である。はまぐり姫というと「天外魔境Ⅱのはまぐり姫」を思い浮かべる人がいるほど知名度は高い。敵ながら大勢のプレイヤーを魅了したはまぐり姫の台詞をまとめてみた。
お帰りなさい 卍丸！
おまえが もどって来てくれて
母さん うれしいわ！
おまえの好きな オハギを
たんと こさえておいたから
お友だちと おあがりなさい
初登場時は卍丸の母の姿と声で登場。
しょっぱなから見事な演技である。
しかしはまぐり姫はどこで白川村や卍丸の家族の情報を仕入れたのか。
実際に見てなくても再現することが可能なんだろうか。
ひっかかったわね
わらわは この幻夢城を 預かる
はまぐり姫じゃ！ 観念いたせ！
はまぐり姫のオハギを食べたら見れる台詞。
お風呂に入る選択肢や先に入る選択肢を選んでもこの台詞が見れる。
普通は選ばない選択肢だが、あえて食べる選択をしたはまぐり姫ファンは多い。
そう… じゃあ 先に
お風呂に 入りなさいな
オハギを食べない選択肢の後の会話。
ちなみにこれを選ぶと卍丸と極楽は装備を外してしまい、その状態で戦闘になる。
装備を外す→丸裸の男二人対美女という、はたから見ると異様な構図であり、素っ裸の男二人を前に平然と戦えるはまぐり姫のメンタルもすごい。
疲れてるのね…
ふとんを 敷くから
きょうは もう 寝なさいな
お風呂に入らない選択肢の後の会話。
これで寝る選択肢を選ぶと、卍丸と極楽は眠ってしまい、その状態で戦闘になる。
このシーンははまぐり姫の二次創作でもよく描かれている構図（眠る卍丸を抱くはまぐり姫）だが、たいてい一緒にいるはずの極楽はスルーされている。
うふふふふふ…
悔しいかえ？ 卍丸？
それが 火の勇者の力かよ…
赤子ほどの力も ないのぉ
あはははは…
おーほっほっほっほっほっ…
はまぐり姫戦で敗走時に見れる台詞。
アドリブではまぐり姫の笑い声や高笑いが聞けるので、はまぐり姫ファンとしては見逃せないシーンである。
さすがは 卍丸！
この程度の 目くらましは
通用せぬな！
わらわは この幻夢城を 預かる
はまぐり姫じゃ！
観念いたせ！
はまぐり姫は卍丸の母に化けて巧みに罠をしかけるが卍丸はかからず。
自分の罠が通じないとわかり正体を現す。
その美しさに思わず見とれたプレイヤーは多いだろう。
ベーロンが「卍丸君!!はまぐり姫は美しいぞ!!ヨミ様が自ら造られただけあってお美しい!!」と力説してたのも納得である。
くっ 悔しや！
しかし 勝負は これからじゃ！
四階へ 来よ！
わらわの 幻術の恐ろしさ
思い知らせて やるわ！
卍丸＆極楽との戦いに敗れて。
ただの捨て台詞ではないことがこの後で明かされる。
おい！ 卍丸 こいつが ニセ者だ！
俺様に 化けるたあ！ 何てヤツだ！
早く やっつけちめえ！
くそっ！
こうなったら 仕方がねぇ！
ドジふんじまった 俺様が 悪いんだ
このニセ者と 一緒に
バッサリと やってくんな
正義のために 死んでやらぁ！
はまぐり姫渾身の演技。
だがはまぐり姫の誤算はカブキが常識的な人物ではなかったことである。
なっ なぜ わかった!?
火の勇者らしく 正義のために
死ねるとまで 言うたのに…
普通はこっちのシーン。
卍丸の情報は把握していてもカブキの情報（特に性格）まで把握してなかった模様。
この はまぐり姫 ちと お主らを
見くびって おったようじゃ…
見せねば なるまいのお
まだ 誰にも 見せたことのない
わらわの 生まれたままの姿を…
不敵に笑う。
はまぐり姫の真の姿を見て大勢のプレイヤーが驚愕したはず。
リメイク版ではさらに醜さが際立っている。
やっぱ 卍丸は すげえゼ！
一発で 俺のニセ者を 見やぶるとは
お礼せんとな！ うけとってくれよ…
この わらわの 一太刀をね!!
本物のカブキを斬る選択を選んだ場合。
このときは卍丸と極楽二人とも痛恨の一撃を浴びてしまうが、台詞チェックのためにあえて間違った選択肢を選んだプレイヤー（特にはまぐり姫のファン）も多かった。
卍丸よ！
冥土のみやげに わらわの
一糸まとわぬ姿 見てゆくが よいぞ
本物のカブキを斬る選択を選んだ場合の台詞。
まさにサービスシーン。
わらわの正体を 知って
生きて帰った男など おらぬわ！
今までも そして これからもじゃ!!
はまぐり姫第二形態戦の敗走時の台詞。
本物のカブキを斬る選択を選んだ場合、痛恨の一撃を浴びて大幅に体力が減った状態での戦いになるため、そこそこの段だと詰んでしまい、負けてこの台詞を聞ける。
むっ 無念じゃ…
醜い姿のまま 死にとうはない…
こんな姿に 生まれてこなければ…
普通の女として 暮らせたものを…
恨みまする ヨミ様………
はまぐり姫最期の断末魔。
このシーンではBGMが物悲しい曲（根の一族に殺された者たちへのレクイエム）に変わったこともあってはまぐり姫の悲哀が伝わってくる。
答えてくれぬか…… 卍丸…
もしも わらわが 生まれ変わって…
もう一度… お主と………
卍丸に問いかけるはまぐり姫。
自分が人間に生まれ変わってもう一度出会ったら…と問いかけるその姿はまさに恋する乙女。
はまぐり姫がこう言った言葉には、はまぐり姫の過去が絡んでいて、はまぐり姫討伐後に越前の人魚村に行き、人魚たちに話すと、はまぐり姫の正体がわかる。
この人魚ははまぐり姫討伐前にも、はまぐり姫に気をつけろと意味深な言葉を卍丸に言っている。
卍丸さん… 幻夢城の はまぐり姫には
十分 お気をつけください
女と思って 侮っては なりません
あれの生命力は 他の根の者と
比べものにならぬほど 高いはずです
私には わかるのです… 私には…
なぜ わかるか… 今は 話せません
はまぐり姫を あなたが 倒したら
その時 お話しします
卍丸にはまぐり姫に気をつけるように、その理由ははまぐり姫を倒した後に事情を話すと話していた人魚に、はまぐり姫討伐後に話しかけるとはまぐり姫の真実が明らかにされる。
そうですか……はまぐり姫を
実は はまぐり姫の正体は
人間にしてやると 根の一族に
だまされた人魚の 成れのはて…
卍丸にこのことを話したら、重たい真実に戸惑い倒せないと配慮したのだろうか。
さらに別の人魚もまたはまぐり姫の死を悼んでいた。
そう… はまぐり姫は 死に際に
普通の女に 生まれ替わりたいと…
そんなことを 言ったのですか…
卍丸さん… 体の半分が ヒレか 足か
そんなことくらいで 生き方まで
決められちゃ たまんないよね…
人魚たちがはまぐり姫を悲しんでいる様子から、はまぐり姫はこの村の人魚だったのがさりげなく明かされている。これははまぐり姫討伐後に越前の人魚村に寄り道しないと見れない貴重な台詞であり、天外Ⅱはモブたちが話す台詞から重要な設定がわかることが多い奥深いゲームであることを実感する。
