スセリの日記3

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カブキの台詞セレクション 天外Ⅱ編

天外魔境』シリーズの顔とも言える男・カブキ団十郎。これだけ主人公を食った強烈なキャラクターはいないだろう。デビュー作である『天外魔境Ⅱ卍MARU』から特に印象に残った台詞をセレクトしてみた。

 

 

あん?
そのちいせえ身体にちーーーっとも似合わねえ陣羽織。
おめえが卍丸か?
耳かっぽじってよっく聞けよ!
おめえと一緒に戦うつもりは、ぜーんぜんないっ!

 

女神輿で派手に登場し、いきなり上から目線のこの言い方。

何コイツと呆気にとられたプレイヤーは多い。

 

 

 


俺は確かに火の一族だ。
しかし生まれてこのかた、それで得したことなんざ一度もねえ!
俺は、この火の血の力で、目立って目立って目立ちまくって、名を売ってちょー派手に生きるのさ!

 

自らの考えを豪語する。

まさに天上天下唯我独尊。

しかしカブキがこうなった経緯については、Alfa・MARS PROJECT COLUMNの桝田省治氏のコラム内にある『天外IIで削った心残りネタ(1)カブキの生い立ち』で、そういった理由(カブキには母に捨てられたという裏設定があった)があったことが解説されている。

 

 

 

まっ そういうわけだ。
てめえもな、ジパングのためとか宿命とか捨てて、楽しくやれや!
なっ?

 

言うだけ言って去っていく。

これだけ強烈な登場をしたサブキャラはいない。

 

 

 

 

女を返せなんて みみっちいことは

言わねえがよ

 

この部分からカブキは恋愛については来るもの拒まず去るもの追わずとみた。

 

 

 

 

このまま おめえを 野放しにすると

いかにも おめえが すげえ奴のように

世間様が 誤解しちまう!!

それは許せねえ!!

だから 俺様は おめえに

ついていくことに したぜ!!

純金と 石ころが 並んでりゃあ

どっちが すげえか ハッキリ

わかるってもんだろ!!

 

屋根から卍丸を見下ろして言いたい放題。

よほど自分より目立ったのが許せないとみた。

 

 

 

 

もちろん 俺様を連れていくな?

 

あったりめーだ!!

それじゃ 行くぜ 卍丸!!

俺様の 足を

引っぱるんじゃねえぞ!!

それから 俺様に

指図は するなよ!! 俺様は

自分の好きなように 生きるぜ!!

 

「はい」を選んだ場合。

ここまで強引で自己中な仲間加入イベントはないだろう。

「いいえ」を選んでも、強引に仲間に加わるが、試してみると違う台詞が見れて面白い。

仲間に加わった後の「カブキが仲間に加わってしまった!!」も笑える。

 

 

 

 

やいやいやいやい!

黙って聞いてりゃ ペラペラペラペラ

うるせーーーーんだよ おめえは!

誰が ジパングいちの伊達男だーあ!?

決まってんじゃねえか!

この カブキ団十郎様よ!

 

菊五郎を押しのけて自己主張。

主人公ならともかくこんな演出の仕方をするサブキャラなんて前代未聞である。

 

 

 

 

なにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!

てめえこそ カマボコみてえな

恥ずかしい 頭しやがって!

こうなったら どっちが

ジパングいちの 伊達男か

勝負して やろうじゃねーか!

 

菊五郎にバカ呼ばわりされて。

山口勝平氏の熱演もあって盛り上がるシーン。

主人公そっちのけで伊達男勝負を持ちかける。

どっちか主人公なんだか。

 

 

 

 

みじめに負けて 吠え面かくなよ!!

 

おー おー おー おー

折れるもんなら 折ってみやがれ!

この ピンクのとぐろ巻き野郎!!

 

よく覚えとけ!! ジパングいち

男前で 強くて 女にもてるのは

この カブキ様だ!!

他の 誰であろうと このカブキ様の

足下にも 及ばねえ!!

俺が ジパングいちの 伊達男

カブキ団十郎様だァーーーーー!!

 

減らず口、自己賛美、カブキの個性がいかんなく描かれているシーン。

声とビジュアル両方あってこそ盛り上がっているのが、改めて見直すことでよくわかる名シーンである。

 

 

 

 

はーっはっは かわいらしいじゃねぇか

そんなら 俺様は 化け猫よりも

おっかない 虎だ!!

 

へんっしーーーんだあ!

 

なはっは… ちいせえ ちいせえ!!

俺様は 鋼鉄の鳥

ジャンボジェットに なってやる!!

 

ぐわーはっはっはっ!

そんなら その何倍も でかい

東京タワーってのは どうだ!!

 

ふぁーはっはっはっ!

龍なんかより ガジラのほうが 強いぞ!!

ほらよっ!!

 

菊五郎との変身対決。

変化の法印を使い、次々と派手な変身を披露。

卍丸は黙って二人の対決を見ることしかできない。

ビジュアルも力が入っているカブキ関連では屈指の名シーン。

山口勝平氏と千葉繁氏、二人の熱演がそれを引き立てている。

 

 

 

 

山に 顔を 刻むだと!?

そいつは 俺様好みの

ハデな ほうびじゃねーか!!

この りりしい顔が

歴史に 残る!!

カーッ!! しびれるねぇ!!

だが 卍丸と 一緒に 顔を

並べられるのは ガマンならねえな!!

英雄は 俺ひとりで 十分だぜ!!

おっし!! その件は

俺様ひとりに まかせろ!!

すぐに 片づけてきてやるぜ!!

 

金沢城の殿様の「根の一族を倒したものの顔を町の隣りにある山に彫って進ぜよう」を聞いて舞い上がるカブキ。

好き勝手言って一人飛び出していく。

あちこちで女の子たちを口説きまわり、天狗の巻物を盗んだり、長く続くカブキ大暴走の始まりである。

 

 

 

 

お!! そうだ 卍丸!!

おめえに とてつもなく 大事な

相談があるのを 忘れてたぜ!!

山に彫る 俺様の顔なんだがよ!!

正面と 横向きと どっちがいいかな?

 

飛び出したと思ったら、再び戻ってきて、大事な相談があると卍丸に問う。

そっちかよ!とプレイヤー誰もがツッコミを入れたであろうギャグシーン。

 

 

 

 

てめえ! 卍丸

俺様を 斬るのは 勝手だがよ

ひとつ 条件がある! 

まちがっても この衣装に

傷をつけたりするんじゃねぇぞ

えっ! わかったか! この野郎!

 

幻夢城最上階にて。

はまぐり姫最後の罠はカブキになりすますことだった。

どっちが本物かは話しかければ一目瞭然で笑えるシーン。

まさにカブキの性格を表した名言である。

はまぐり姫の台詞チェックのためにあえて本物を斬るプレイヤーも多かっただろうが。

 

 

 

 

うるせぇな! 俺様にかまうなよ!!

てめえのケツくらい

てめえで ふけらあ!!

俺様に 指一本 触れんじゃねぇぞ!

おめえに借りなんか 作った日にゃ

カブキ団十郎の男が すたらあ!!

 

聖剣・船海宮義経を取る前に話しかけると、さっさと聖剣をとれと言わんばかりに悪態をつく。

いいところを卍丸にとられてバツが悪かったのだろうが、ザマミロと内心思ったプレイヤーは必ずいるだろう。

 

 

 

 

今回は おめえたちに

おいしいところを 全部

もってかれて ザマーねえや!

俺は 心を入れ替えるゼ!

そして 男を磨く修行の旅に

出てしまうんだな 俺は!

これが「ロマン」って やつだゼ!

わかるだろ? なっ おい?

 

そっちかい!っと大勢がツッコミを入れたであろうシーン。

 

 

 

 

シブ過ぎて ふるえが 来るゼ!

泣くんじゃなぇ 卍丸

別れに 涙は 禁物だぜ!

じゃっ あばよ!

達者でなぁっ!

 

再び一人で行ってしまうカブキ。

ここまで主人公を振り回すサブキャラクターはいない。

 

 

 

 

海が呼ぶ! 風が呼ぶ! 女が呼ぶ!

ジパング一の伊達男

新・カブキ団十郎たあ俺のことでえぇーーい!

 

地獄釜の肉助を攻撃し、バカ笑いと共に炎をバックに派手に登場するカブキ。

まさに真打登場である。

 

 

 

 

 

待たせたねぇ 皆の衆!!

ずいぶんと 情けねぇ かっこうに

されちまって……

だけど もう 心配ねえや!

オラっ オラっ オラっとね

ついでに オラよっと!!

どーでぇ? この技のキレ!

新・カブキ 団十郎様の 術はよぉ!

ホレボレするたあ このことだゼ!

 

肉助に豚に変えられた卍丸たちを元に戻して自らの術を自画自賛するカブキ。

しかし状況が状況だけに大勢のプレイヤーがカブキに感謝したシーン。

 

 

 

 

手間のかかる お嬢ちゃんだぜ

鬼でも 人でも いいじゃねえかよ

早くしねえと 城が崩れちまうなあ

しょうがねえ ちょっくら

行ってくっか

女ひとりのために 命を捨てるとは

俺にふさわしい 死に方だぜ

 

絹が一人残った白銀城はまさに崩壊寸前。

しかしカブキは命の危険を冒しても、絹を救うために城に戻ることを決意。

自嘲気味に言って大笑いすると絹救出に向かう。

まさに男の中の男である。

 

 

 

 

卍丸よぉ……

女のくせに 忍者みてぇな

泥臭ぇことを やっててよぉ…

楽しいことなんて ひとつも

知らねぇまま なんで あいつらは

死ななきゃ なんねぇんだよ…

 

百々地三太夫の死を目の当たりにして。

山口勝平氏の声が涙ぐんでいる様子からカブキの慟哭が伝わる。

 

 

 

 

教えてくれよ!! 卍丸!!

俺は… 俺は あいつらのために

何が してやれる?

絶対に………

絶対に 俺は 根の一族を

許さねぇぞ!!!!!!

 

今まで自分が目立つことしか考えてなかったカブキ。

百々地三太夫の壮絶な最期はカブキの心に深く突き刺さった。

カブキが初めて誰かのために根の一族と戦うことを決意した名シーン。

 

 

 

 

卍丸よぉ!!

俺は スゲェェェ 残念なことが

ひとつだけあるゼ!!

これから 根の大将を やっつけて

大団円を 迎えようというのに

誰も 観客がいねぇ!!

 

終戦を前にカブキは相変わらず。

しかしこのブレなさにほっとしたファンが多いはず。

 

 

 

 

火の勇者ってのはよぉ!

つくづく 損な役回りだゼ!!

帰っちまおうかな………

冗談だよ! みんなの緊張を

やわらげようと思って

気を つかってやったのさ!!

さあ 行くゼ!! 卍丸!!

どんな手を使っても 勝とうゼ!!

どーせ 誰も 見てねぇんだからよ

 

悪神ヨミとの最終決戦を前にしたカブキなりの気遣い。

我が道を行くどころか他人を巻き込んで暴走しまくっていた我儘なカブキの成長ぶりがわかる名シーン。

山口勝平氏のアドリブもそれを盛り上げている。

 

 

 

 

お…おい卍丸

見てくれよこの顔…

三人のくノ一どもにまとめて俺様の嫁さんにしてやるゼって口説いたんだが断わられちまって…

丁寧に申し込んだつもりだがこのザマだよ

なんか俺様が間違ったこと言ったか?

いや!

そんなはずはねえ!

なにしろ俺様は天下一のカブキ様だ!

いや間違いはねえ!

 

いきなり情けない顔で登場して経緯を話す。

最後までブレないカブキが笑えるギャグシーン。

 

 

 

 

卍丸

おめえはまたあのクソ地味な火多に帰るんだろ

まっ おめえには田舎のガキ大将が似合ってるぜ

 

卍丸 

この天下一の旗を 一本おめえにくれてやらあ!

天下のカブキ様の宝物だ

家宝にしやがれ!

 

大笑いした後に卍丸に天下一の旗を渡す。

自分の宝物を卍丸に渡したところにカブキの心境の変化がわかる。

 

 

 

 

なあ 卍丸

俺ぁ火の一族に生まれてきて よかったゼ

 

そう言ってウィンクするカブキ。

最初の「俺は確かに火の一族だ。しかし生まれてこのかた、それで得したことなんざ一度もねえ!」を思うと胸が熱くなるシーンである。

 

 

 

 

 

 

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